勝利を印象づける一発。
2006年 02月 27日
王者にとっては防衛がもっとも難しいトップコンテンダー(ランキング1位選手)との指名試合。モチベーションの低下から引退も囁かれる徳山だったが、蓋を開けてみれば見事な王者の闘い。3-0の判定での防衛はさすがの一言だった。
前半こそ面白いように右ストレートがヒット。しかし、怯まないナバーロ。中盤以降は徳山もボディ打ちに遭い我慢の展開。減量に苦しんだ影響だろう、見るからにキレがなくなる。スタミナ不足は否めなかった。
それでも、徳山は並みのチャンピオンではない。試合全体を通して絶対に落としてはならないラウンドは確実にポイントをものにする。そして圧巻は、中盤以降の失速を、最終ラウンド、離れ際の右のクリーンヒット一発で挽回してしまう巧さ。調子が悪いなら悪いなりに、現時点での自分の長所と欠点を冷静に見極め、出るところは出て、退くところは退く。負けないためのしたたかさ。クレバーなボクシングとは彼のファイトをいう。
試合後、徳山は王座返上をほのめかした。それが引退宣言なのか階級転向を意味するのかはわからない。31歳。いずれを選択するにしても、今はしばしの休息が必要だろう。
徳山選手、おめでとう。そして、おつかれさま。

