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肖像写真。熱海の小金姐さん。

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〈LEICA DIGILUX3〉

突然ですが、今週、私が久々に制作を手がけた書籍『小金さん 熱海百年芸者物語』が発売になりました(編集・本文構成・撮影・装幀を担当)。お近くの有名書店にお立寄の際には、皆様、ぜひ、お手に取ってご覧になってくださいますようお願い申し上げます。以下、書籍紹介のプレスリリースより抜粋。

NPO法人 復活熱海元気ですよ事務局は、この度、日本テレビ『ザ! 世界仰天ニュース』で百歳の現役最古参芸妓として紹介されて大反響を呼んだ小金さん(本名/鏑木賀代)の自叙伝『小金さん 熱海百年芸者物語』(四六判ハードカバー・224ページ)を発行致します。発売は東邦出版株式会社。価格は1500円(税別)。11月26日、全国一斉発売を予定しております。

肖像写真。熱海の小金姐さん。_f0070556_1172642.jpg本書の著者である小金さんは、1909年(明治42年)生まれ。9月に目出度く百寿(数えの100歳)を迎えました。13歳で小初として甲府若松町でお披露目。赤坂、白山の花柳界を経て、1958年(昭和33年)、熱海にて小金の芸名で再出発。以来、今年でちょうど半世紀。節目を迎え、先頃、小金さんはついに惜しまれつつ引退致しました。
 
本書は小金さんの偉大な功績を称え、芸に対するその真摯な姿勢を後世に語り継ぐことを目的にしています。しかしながら、明治、大正、昭和、平成という未曾有の激動の時代を生き抜いたドラマティックな一代記は、単なるノスタルジーには非ず、生きる意味を見出せずに途方に暮れる最近の若者や、将来への不安に怯える働き盛り世代など、あらゆる読者の胸に響く普遍のドラマとなっています。

キーワードは小金さんの口癖である「芸は好き。でも芸者は嫌い」。この矛盾する短い言葉に小金さんの喜びや哀しみ、波瀾万丈な人生が凝縮されており、そして、「生きてみなけりゃわからないことってある」という自叙伝のおわりを締め括る百年を生きた大先達の言葉に、読者は必ずや勇気と希望を見出すに違いありません。
Commented by atu-hira at 2008-12-01 14:55 x
発売おめでとうございます。
拙文しか書けない私にとっては、すごい!です。
次回書店で探してみます。

人の顔には、その人の人生というものでしょうか、生き方、考え方が刻み込まれているものなんでしょうね。
顔の皺も、その人の長い人生の中でゆっくりと刻んでいくものなのかな。

いつも作っている表情が、その皺に表現されていくと思っています。

穏やかな表情の中にも、厳格な雰囲気を漂わせている小金さんの「顔の皺」。
私もこの激動な時代を生き抜くことが出来るのか。
そう思った。

Commented by leicacontax at 2008-12-01 22:48
atu-hiraさん、どうもありがとうございます。
花柳界のしきたりや伝統芸能のこと、あるいは大正時代の風俗など、なにしろ百年分の話をまとめる上で調べなければならない事柄が山のようにあって気が遠くなりました(苦笑)。
それでも、こういう方の話をじっくり聞ける機会は滅多にありませんので、直接お会い出来たことを含め、本当に有意義な仕事でした。
撮影した写真もどのカットをとってもとてもいい表情で、ああ、人生が顔に表れるというのは本当だなとつくづく思いました。
私が言うのもなんですが、とてもいい本です。よろしければぜひご一読を! よろしくお願いします!
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by leicacontax | 2008-11-29 11:18 | Comments(2)

現実は精巧に造られた夢である。〈長谷川りん二郎の言葉〉


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