合掌。
2010年 08月 30日
小鉄さんには取材にご協力いただいた他、夕飯をご一緒させていただいたこともありました。
その真っ直ぐで誠実な人柄や、六本木の小料理屋でご馳走になった鯛茶漬けの美味は忘れられません。
ありがとうございました。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
小鉄さんの訃報は何だか凄くショックでした。
猪木さんとまた一緒にやってほしかった。
残念です。
私はなんだか未だにリアリティがありません・・・。
ただ、今、憶い出されるのは、
猪木さんの話をしていたときの小鉄さんの嬉しそうな表情です。
プロレスラーとしてのアントニオ猪木を、あれほどまで愛していた人、私は他に知りません。
coppenさんのおっしゃる通り、二人にはせめてその一点で、もう一度、手を握り合ってほしかった。
そう思います。
晩年の小鉄さんの猪木さんに対するコメントは辛辣なものばかりだったので、木村さんの言葉で救われた思いです。
二人が表裏一体だった頃は爆発的なエネルギーがありましたね。
大人の人間関係は現実的利害によってつねにその形を変えるもの。
語る言葉も立場が変われば自ずと選択が違ってきます。
せつないけれど、それは人の上に立つ者なら当然だったと思います。
それでも、初心というものはそう簡単に消えるものではないですし、
小鉄さんにとって、レスラー・アントニオ猪木は永遠の憧れだった。
実際、猪木さんの強さを力説する小鉄さんの目は熱を帯びたように輝いていました。
ただ、必ずしもアントニオ猪木と猪木寛至の夢は一致しなかった。
プロレスだけを見ていてほしかった小鉄さんにはそれが堪らなかったのでしょうし、
それは、大半の猪木ファンが共有する苦い思いでもあります。