2006年 03月 01日
久しぶりにプロレス論〜藤波・長州の復讐。
ねこギターさんとpasinさんのプロレス論〜藤波・長州戦がその後のプロレス界の主流をつくったというご意見はまったく同感です。ただ、長州が昔、全日本に移植したプロレスが猪木プロレスだったかといえば、そうではなかったというのが私の持論です。

藤波・長州が一大ブームを巻き起こしたハイスパート・レスリング。ねこギターさんのご指摘の通り、源流は猪木・ハンセン戦にあるように私も思います。猪木プロレスにスタンディングのスピード感が加わったのはちょうどその頃。もっといえば、それはジュニアヘビーで台頭してきた藤波辰巳(当時)の影響。アントニオ猪木はヘビー級でもスピーディなプロレスはできるのだと、暗に牽制を加えたのです。しかし、結果としてそれが猪木プロレス=新日ストロングスタイルからじっくりとした間合いを奪い、プロレス本来の強さが失われる原因となった。グラウンドができない代りに誰よりもパワーとスピードを持つハンセンを光らせるための苦肉の策を優先させた結果でした。

猪木にとって代りたかった藤波・長州は、まんまとその流れを利用したわけです。
技のカーニバルであるハイスパートレスリングはサービス満点。万人受けするディズニーランドのようなプロレスですから、ブームを呼んだのは当然といえば当然でした。ちょうど猪木の格闘技路線も終わり、観客も緊張より解放を求めていた時期でもありましたから。
藤波・長州は猪木と同じプロレスをしている限り、絶対に超えられないことを知っていました。彼らが真の意味での格闘技戦を行わなかったこと(のような試合は幾つかありましたが)、セメント伝説を残さなかったことを見てもそれはあきらかです。そこで彼らは自分たちが開発したハイスパートレスリングで一気に時代を掴もうと賭けに出たわけです。

そこから先は、ねこギターさんとpasinさんのおっしゃる通り。
しかし、似て非なる点は、長州が全日本に移植したのは猪木プロレスではなく、あくまでアンチ猪木プロレスの思想であったということです。彼らは、とうとうアントニオ猪木からプロレス界の天下を奪うことはできませんでした。それでも、その後のプロレス界から猪木の思想を消すことには見事に成功したのです。
とはいえ、猪木プロレスはプロレス界で駆逐されたものの、それが、UWF、シューティング、K-1、PRIDEへと流転し、格闘技全盛の時代を招いたわけですから、真の勝者はどちらであるかは言うまでもありません。
猪木イズムは破壊の精神であり、形を持たない思想でもあります。
アントニオ猪木にとって、プロレスがどうなろうが、本当のところ、どうでもいいのではないでしょうか。神は愛の化身ではなく、創造にしか興味はありません。
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# by leicacontax | 2006-03-01 13:01 | プロレス/格闘技/ボクシング | Comments(6)
2006年 03月 01日
クールランニング
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トリノオリンピックが終わったら無性にこの映画が観たくなった。
1988年のカルガリー冬季オリンピックに、常夏の島国ジャマイカから初のボブスレー選手団が参加して大活躍した実話をベースにしたこの映画は、明るく、楽しく、観る者をちょっぴりほろりとさせて元気にする、まさにディズニーの王道をゆく作品。
しかし、口当たりのいい感動物語の体裁をとっているが、そこに描かれている五輪の舞台裏はけっこう生々しい。俳優たちのコミカルな演技とテンポのいい展開、太陽の匂いのするレゲエミュージックが、物語の底に横たわる暗く陰湿なテーマ(人種偏見やいじめ。自分たちの優位を保つためにはルール変更も平気でする白人の傲慢)を中和しているのだが、それは子供に読んで聞かせるおとぎ話に、実は巧妙に真実が隠されているのと同じ構造だ。
ともあれ、映画はひたすら楽しくて爽やか。何度観てもわくわくして気分よく泣ける。エンタテインメントを知り尽くしたディズニーマジック! いまだにディズニーランドの土(?)を踏んでいない依怙地な私であるが、この映画は大好きだ。エンディングに流れるジミー・クリフの「アイ・キャン・シー・クリアリー・ナウ」を聴くと風に吹かれたようにすっきりしてしまう。
クールランニング!(旅に幸あれ)
ひたむきに、ただひたむきに生きればいい。

■クールランニング
1993年/アメリカ映画/ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作
ジョン・タートルトーブ監督作品
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# by leicacontax | 2006-03-01 00:58 | 映画/TVドラマ | Comments(1)
2006年 03月 01日
万華鏡Ⅴ
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# by leicacontax | 2006-03-01 00:00 | Comments(2)
2006年 02月 28日
燃えよドラゴン
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私の人生を決定づけたといっても過言ではない映画。
ブルース・リーはアントニオ猪木に次ぐ私の永遠のアイドルである。
この映画が、夢も希望もない片田舎の少年を格闘技に目覚めさせ、
映画製作(=表現)という夢を与えてくれた。
初めてスクリーンで観たのが32年前。
それから数えきれないくらい観ているが、
色褪せるどころかますます輝きを増す奇跡の作品。

ブルース・リーは格闘技の先駆者としても近年、評価が高まっている。
この映画の冒頭の少林寺の試合のシーン。
リーは打撃の他に関節技まで披露しているが、
格闘技が認知された現在ならともかく、当時の観客に関節技の知識は皆無だった。
そのシーンは本編の撮影が終了した後、
リーが自ら追加撮影してロバート・クローズ監督に送ったといわれている。
映画というエンタテインメントの中でも、リーは武道家としての存在証明を怠らなかったのだ。

■燃えよドラゴン
1973年/ワーナーブラザース製作/ロバート・クローズ監督作品
世界の格闘技ブームのルーツにして、アクション映画の金字塔。それまでローカルだった香港映画を世界市場へ導き、後のジャッキー・チェン、ジェット・リーら中国人スターのハリウッド進出の突破口を作った。
この作品以降、アクション映画のスタイルは一変した。
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# by leicacontax | 2006-02-28 01:34 | 映画/TVドラマ | Comments(4)
2006年 02月 28日
気になる一言〜歌舞伎俳優 尾上松緑
歌舞伎の美は、醜さと紙一重。
土俗的な感じのきたないサナギから、
奇麗なチョウが誕生するような美しさがある。

 尾上松緑
(朝日新聞2006.2.27夕刊インタビュー記事より抜粋)
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# by leicacontax | 2006-02-28 00:26 | 気になる一言 | Comments(0)