2007年 02月 14日
今日のCD/Yo-Yo Ma Inspired by Bach
Yo-Yo Ma Inspired by Bach(バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲)/Yo-Yo Ma(ヨーヨー・マ)

今日の曲/Suite No.1 in G Major BWV1007 Prelude(組曲第1番ト長調 プレリュード)

バッハの無伴奏チェロ組曲はチェロのソロ・レパートリーの最高峰なのだそうだ。
この曲を来る日も来る日も弾き続けることでチェリストは己の技術を磨き、困難と向き合い、音楽の高みと奥深さを身を以て理解していくのだという。
この曲、たしかに弾き手によってずいぶん印象が変わる。
同じ組曲を演奏しているミッシャ・マイスキーのアルバムを聴くと、クラシック音楽の基礎知識も持ち合わせていない私のような者にも、わからないなりにその凄み(楽曲と演奏者両方の)がダイレクトに伝わって来る。雄々しく、宇宙へも届くのではないかという広がりは圧巻だ。
しかし、ヨーヨー・マのアルバムはまるでその逆。どこまでも柔らかい音色と流れるような演奏は、宇宙ではなく大地へ、聴く者の内側へゆっくり、じっくり滲み入ってくる。
バッハという完全なる音楽を通して浮き彫りになる西洋と東洋の感性の違い。
表現様式に洋の東西を隔てる壁はあきらかに存在するが、それをわきまえた上であるならば、表現者の解釈に壁はない。自由だ。厳格と自由。真の芸術はつねに二律背反のバランスによって成立する。
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by leicacontax | 2007-02-14 09:41 | 今日のCD | Comments(0)
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