今日のCD/色彩のブルース
2006年 05月 23日
でも、ブルースとかタイトルについていても本家のブルースとは似ても似つかないところがてきとーに歌謡曲チックで面白かったんですが(笑い)。
浅川マキさんは昔に聴いたきりなんですが、エゴラッピンがその系譜にあるのだということは何となくわかります。ジャズでもブルースでもフォークでもない、タバコの煙が充満する穴蔵のようなライブハウスや薄暗い酒場に似合う音楽。私は勝手に、ブルースとはきっとそういう場所を指している(イメージする)曲を言っているのだと思っています。
アングラといえば、私は寺山修司さんの映像作品がとても好きで、一時期、繰り返し観ていました。「田園に死す」「さらば箱舟」なんか最高です。今振り返ると、あの時代の表現者は枠にとらわれず、思うままに自分を解放してますね。アングラって、そもそもそういうボーダーレスでアナーキーな感覚の表現を指していたんでしょう。新宿ゴールデン街に憧れはありませんが、その時分の熱気には羨望を感じます。